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<茶畑観光>外国人客も交えて人気に 宇治茶の京都府和束町(毎日新聞)

 新茶の季節を迎え、宇治茶の主産地・京都府和束(わづか)町で茶畑を利用した体験型の観光が人気を集めている。起伏に富み、08年に府景観資産第1号にも登録された景観を目当てに、グリーンツーリズム、エコツアーなど多様な企画が組まれ、外国人観光客も目立つ。旅行業者は「景色を楽しんで、しかも運動になる。売れ筋の要素がそろっている」と熱い視線を注ぐ。

 和束町の茶栽培面積は約592ヘクタール(09年10月末現在)で、府内の茶畑の3分の1以上を占める。同町の農業ベンチャー企業「おぶぶ茶苑」が始めた茶摘みや石臼による抹茶づくり体験の参加者は、08年に15人程度だったが、09年は年3回の開催で計約150人に急増。外国人観光客の訪問も相次ぎ、松本靖治副代表(35)は「自分で摘んだ茶葉で茶を飲む体験が珍しがられている」。4月23日にイスラエル、ドイツなど8カ国15人のツアーで訪れた米・シカゴの貿易商、ダニエル・ロバートソンさん(49)は「静かな場所で瞑想(めいそう)している気分になる」と話した。

 ホテル業界の老舗、リーガロイヤルホテル京都(京都市)も15日、宿泊と茶摘み体験をセットにした宿泊プランをスタート。宿泊翌日にチャーターバスで茶畑や製茶工場を訪れる。担当者は「田植えや稲刈りが人気を集めていると知り、茶畑も観光地としてPRできると考えた」と話す。

 茶畑を歩くツアーも登場した。三重交通(津市)は6日、登山も合わせた全長約9キロのハイキングを初めて実施。約40人が参加し、「景色とともに運動も楽しめるとの声が多かった」という。

 また旅行会社「地球の歩き方T&E」(東京都)は、「日本のエコライフを体験する」と銘打ち、同町に隣接する宇治田原町の茶農家と製茶工房を訪れるツアーを企画している。同社の担当者は「茶ができる過程を見ることで、環境を意識するきっかけになれば」と願う。

 山上徹・同志社女子大特別任用教授(観光学)は「参加者は茶を摘み、飲む行為に心と身体のリフレッシュ効果を期待しているのだろう。茶の生産地は関西の都市圏から比較的近く、業者も観光資源になるとの認識を持ち始めたのではないか」と分析している。【山田尚弘】

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